どんな出来事でも勉学につなげて考えてしまう

色々な事象を中学生や高校生の勉強につなげて考えてしまうのは、もう「職業病」だ。一生治らないだろう。例えば飛行機事故などで、人死がたくさん出ても、不謹慎に考えてしまう。きっと説得するバリエーションを増やしたいからだ。

この前、
「東経30°のイスタンブールが10月2日の午前 4 時である時、西経45°のリオデジャネイロは何日の何時か」
という時差の問題があった。「わからない」も2パターン、「おしい!」も2パターンある。

① まず全然何から手をつけていいのかわからない人。
「地球は自転している」から始まって、「より東にある地点の方が、より西にある地点より早い時刻になる」とか、「15°で1時間」から理解しないといけない面倒な場合だ。全くの初心者なら仕方ないが、習ったが理解できない人は能力不足か、学ぼうという意欲や覚悟の足りない血中学生だが幼稚な人なのかのどっちかであるから、成長を見守らないといけない≒しばらく点数は取れないことを親・保護者は覚悟しなければならない。

飛行機の操縦だと「これが操縦桿で、これが高度計で…」のレベルで「飛ぶ」のは無理で「動かす」のも無理。「飛ぶ」以前の話だから墜落事故はおきない。いや点数は取れないから、十分事故ではある。

② 30÷15 = 2 、45÷15 = 3 だから 2 と 3、足す? 引く? どっちだろうか?
このような人は「東経内の時差」「西経内の時差」「東経と西経にまたがる時差」の区別がついていない。情報を整理しきれていない、活字が多くなると処理能力が落ちる「メモリー不足」タイプだ。たくさんの知識に耐える「脳力」をもう少し鍛えることが必要だ。

飛行機だと地面の上なら飛行機を動かすことができるレベル。まだ「飛ぶ」ことはできないから墜落事故は起きない。でも点数が取れないからやっぱり事故だ。

惜しい例

③ 2 + 3 = 5 になって 10月2日の午前 4 時 + 5 = 10月2日の午前 9 時 とやってしまう。
おしい! 情報量の多さについていけなかったようだ。「より東にある地点の方が、より西にある地点より早い時刻になる」の文は「西」を出す時は「東から引く」を表していると読みとる。

これは「飛ぶ」ことはできているけど、うっかりの操縦ミスで墜落事故になる。

④ 2 + 3 = 5 になって 10月2日の午前 4 時 ー 5 = 10月2日の午後 11時 とする人。
…日付を変え忘れているミス。とても惜しい。家まで帰ってきて、玄関先で転んだような感じだ。

これは「エンジントラブルが起きたので、慌てて対応して墜落した事故」レベルだ。経験不足なので、もう少し粘ってみよう。この④のレベルまで持っていけたら、後少しの注意力で得点することができる。③だと怪しい。①と②はもう少し修行しないといけない

よく上げる例なのだが、子供がショッピングモールやら遊園地で迷子になったとする。呼び出し係が子供の特徴を放送して親を呼ぶ。駆けつけてきた親を見て子供が泣き出す。親は「ありがとうございました」と子供の手を引いて外に出ようとする。そしてカバンを忘れて行く…。
人間は「できた!」 「やった」と思ったり、安心した時が、一番危険だ、を教えてくれる話だ。だから「できる組織」の係員は、親が入ってきた時に、手に何を持っていたかをまず見ておくことがマニュアルになっているらしい。

というようなことを考えてしまった。「病膏肓に入る」、もう職業病だ。