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英語は一、二が暗記、三、四がなくても五も暗記

2020年から、英語は小学3年生で必修科目となりました。しかし間接的に聞く範囲では「語学」ではなく、「娯楽」に近いような感じです。英語に親しむ、という点ではよろしいかもしれません。しかしこれで効果があるのか? 国語とか算数は大丈夫なのかな?と心配の種は尽きませんが、公共事業と同じで、止めることは難しいのでしょう。

当塾の英語についての対応方針は「とにかく覚えること」です。身も蓋もなくて申し訳ないです。しかし多くの中学生や小学生を見てきたので、本当です。英単語を、英文を、英文法を暗記してしまうこと。これに尽きるでしょう。英語は覚えている人の勝ち!次に使って慣れた人の勝ち!です。

もう一言付け加えると、できるから・賢いから覚えれたのではなく、覚えたから・覚えようと努力を継続したから、できるようになったのです。

また教えた経験からいうと、小学生からでも英語はできるようになります。単語もいっぺんに100個書ける人もいたし、テキストの例文をどんどん覚えて、自分で文章を作れる人もいました。アタマが若いのはうらやましい。ですから「小学生には英語は無理だ」という意見には、賛成できません。子供の可能性の方向は、プラスもマイナスもあるのは事実ですから。

逆に言えば暗記能力が開発されていない人、つまり覚え方が甘い人は、中学生でも、英語での苦戦は必至です。中学1年の途中から入塾してきた人に必ずと言っていいほど当てはまります。その場合の対応策は「他の科目を犠牲にする覚悟で、最初から覚えなおす」ことしかありません。

単語を覚える

基本的には教科書に出てくる順番で覚えていくのが良いでしょう。本当はきちんとした発音で覚えるのが良いのですが、最初は書けなくては「ご利益」がないし、満足感もないので、とにかくまずは「見ないで書ける・発音を聞いて書ける」ことを目指します。何回も書いたり発音したりすれば、覚えます。とにかく毎日一定時間と時刻を決めて「覚える」ことに専念します。

その際「フォニックス」をごく簡単に説明しながら、同じ a でも「ア」「オ」「エァ」があるなどと指摘しつつ、頃合いを見計らって「-allで終わる単語」、「-aceで終わる単語」、「-ineで終わる単語」などに分類して、覚えなおしていくと効果的です。これも教科書の、たいていはページの下に、ちゃんと書いてあります。1 Lesson ずつ進めるのが理想ですが、もう少し進んだところで始めても良いです。

英文を覚える

一番大切なステップです。しかし英文を覚える際には、最初から書こうとしてはいけません。むしろ書けるようになるのは最終目標です。

最初は、教科書を見て、声を出して読むことです。次に英文を一行あけて、1文ずつノートに書きます。面倒なら、コピーでもいいでしょう。そして、そのレッスンで初出の単語と自分が覚えていないと判断した単語を塗りつぶすか、カッコを使って空白にして、やはり最初はその紙を見て、英文を覚えているか、何回も試します。

そして言えるようになった英文をいよいよ書いてみます。しかしその際、英文を虫食いにして紙を見てもかまわないことにします。もちろん「なくても大丈夫!」という人は紙なしでやってみるのもいいでしょう。何回か繰り返すと、覚えること自体が、容易になってきます。

英文法の解説を受ける

同時に、該当するLessonの英文法の解説を受けて、その理屈も練習問題を解いて、やはり覚えなければいけません。しかし英文法は相当腕の立つ指導者につかないと、理解はできないし、最近は「繰り返し教える」ことをしない指導者も増えています。よく見極めて、指導者を選んでください。

もし英文法を書籍やネット上の動画で勉強するのなら、今度は自分が繰り返し読む・繰り返し視聴し、動画ならこの次に解説者が何を言うか、覚えるまでやることを、自分に義務付けなければいけません。「積読」「ざっと見」は全く役に立たないどころか、お金と時間の無駄です。

問題集を解く…しかし

最初は教科書傍用の問題集で十分です。これを2~3回繰り返して、できれば解答を覚えるまでやった方が良いでしょう。同時に学校から配布されている教科書対応の問題集も始めます。

ここでお気づきになった方も多いと思いますが、実はこの時点で、普通の中学生はかなり時間を使っています。まあ英語だけならなんとかなるでしょうが、他の科目の勉強もあるから、どうしても「嫌な科目」は後回しになります。その「嫌な科目」が英語だったら、英語の結果は最悪なものになるでしょう。そうならないために英語にしっかり向かい合う必要があります。

以上が自分でできない人を、当塾がサポートします

でも普通の中学生では、自分で何が大切で、何を覚えれば良いのかは、わかりません。あるいは「今日はもういいや」とか「よくわからないからもういいや」とさぼってしまうこともあるでしょう。

そうならないように、サポートします。当方が作成した教科書の新出単語や既出の単語を組み合わせたテストを練習⇒テスト、できなかったものは再度練習テストをし、教科書の英文もほとんどを穴あきにして全体的に練習⇒テストをして、同時に問題も解きます。英文法は「英文法VITALs」の重要部分を印刷して説明⇒練習問題を解く、という流れで行います。

普通の生徒さんはたいていぼ~っとしています。そこで抽象的にお尻を叩いて、とにかく進めていくのが当塾の流儀です。抽象的とは、具体的にお尻を叩いたら、暴力沙汰でありセクハラだからです。

たいていの中学生は、最初はなかなか覚えることができません。漢字でもそうですが、英語となると、もっとだめです。特に「覚える機能」がインストールされていないとか、入っているけど強化されていない人は大変です。また「勉強することは面倒くさい」と決めつけている性格を持っている人も、です。

英語の勉強に、抜け・漏れ・練習不足があると、恐らく中学1年生の終わりあたりで、英語学習が崩壊し始めます。そこから取り返そうとしても、中学2年生半ばで、数学は一次関数と図形が始まり、こちらに理解と定着に時間を取られます。こうなると、すべてにおいて決定的に時間が不足し、今度は英語も数学も壊滅的な点数を取り、最後は完全にバランスを崩して、船が転覆するように、5科目中、得意な科目以外は、ほとんどが低得点に陥ります。

結論です。

安定した中学学習生活を送るためには、英語において安定的な高得点の継続が、絶対的な条件です。

ですから「放っておくと、もっと面倒なことになる」と励まし、賺し、脅し、煽てて、進めなければならないのが保護者や学習指導者の責務です。

最近は「夢を持とう」というスローガンが教育界に溢れています。しかし現実を疎かにしていると、「悪夢」という「夢」を持つことになりそうです。「夢を持とう」ですから嘘は言っていないことになります。そして睡眠中の夢なら、目覚めれば終わりますが、現実の悪夢ですから、終わりはしません。

話を元に戻します。中学生だけでなく、小学生も、いや子供は、全般的一般的に放っておくと勉強しません。特に何も目的を持っていない場合はそうです。そのような時は「とりあえず勉強しておきましょう」と誘導するのが、正しくて、良いことです。

「そのうち勉強するだろう」と放置するのは、絶対にまずいです。気が付いた時には、完全に手遅れだった、という事例ならこの商売が長い当方は、たくさん見てきました。それでも、どう接して良いのかわからない場合は当方にご相談してください。何かしらの手助けになれるでしょう。