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「書物感想」の記事一覧

百人一首057…紫式部

言わずと知れた源氏物語の作者 めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲隠れにし 夜半の月かな [現代和訳]久しぶりにめぐり会ったのに、それがあなたかどうかも分からない間に帰ってしまうなど、まるで雲に隠れてしまった月の […]

百人一首056…和泉式部

数々の「伝説」に彩られた女性 あらざらむ この世のほかの 思ひ出に いまひとたびの 逢ふこともがな [現代和訳]もうすぐ死んでしまいますが、あの世への思い出になるように、せめてもう一度あなたにお会いしたいです。 [作者生 […]

百人一首055…大納言 公任

当時の歌人として超一流の芸術家 滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞えけれ [現代和訳]流れが絶え、音が聞こえなくなってから、もう長い時間が過ぎてた。でもその名は今も伝えられ、よく世間にも知れ渡ってい […]

百人一首054…儀同三司母

続けて「母」の登場、「儀同」とは役職を総合した表現 忘れじの 行末までは かたければ 今日を限りの 命ともがな [現代和訳]いつまでも忘れまいとすることは、遠い将来まではとても難しいものですから、いっそのこと、今日を最後 […]

百人一首053…右大将道綱母

蜻蛉日記の作者で有名な女性 嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る [現代和訳]あなたが来てくれないことを、嘆き哀しみながら、ひとりで夜を過ごす私にとって、どれだけ夜明けが長く感じられるものか […]