重複すると大変だ

しかし①と②と③が重なってしまうと、間違っているのに、つまり×が付いているのに、自分の意見に固執する新入生が最近多い。学級内政治だったら理不尽なことも通じるかもしれないが、事が学習や勉強になると、齢十三や十四の理窟が通じるわけがない。相手=英語や数学は、巨大な存在なのである。ハイハイと言うことを聞く以外、点数を上げる方法はない、ということがどうにも分からない人がいる。

「自分は〇〇科目の勉強的には、幼児(みたいなもの)だ」ぐらいの認識を持つ人こそ成功する、と小学生のころから植えつけて欲しい。今話題にあげた、かのニュートンでさえ、「自分は、真理と言う大海原の前の浜辺で、珍しい貝を見つけて喜んでいる子供みたいなもの」と言っているぐらいなのだから。

④もう少し小学校で英語をきちんと教え込んでもらいたい

これは切に感じる。英文どころか、単語も書けないし、覚えてもいない。つまり英語なんかやっていない、と考えた方が良い。つまり基礎の基礎、基本の基本ができていない人が多い。ただし、聞くところによると、国から予算は付いていないらしい。これでは小学校の先生方も大変であろう。

ここで少しまた話はそれるが、中学校の英語と、高校の英語の勉強では、特に単語の取り扱いが、決定的に違う。中学英語では単語が書けなければどうしようもないが、高校では極端な話、あまり書けなくても良い。もちろん英作文で使う、ジャンル別のテクニカルタームや、本当によく使う動詞・名詞・形容詞は覚えて書けないといけない。しかしそれら以外のものは、別に綴りが正確に書けなくても、なんとかなる。

書けて当然の単語が書けない人が多い

中学英語で単語を正確に書くことが要求されるのは、その単語が極めて基礎的、基本的だからだ。日本語で言えば、小学校1年か2年ぐらいの漢字か、極端だが、ひらがなみたいなもので「今後書けないとどうしようもない」レベルのものだからだ。every や Sunday , learn が書けない人の、どこに輝かしい英語の未来が存在するのだろうか?

だから「覚える」という作業の実行を小学校の英語でやっていただけると、ホントに有難いのだが、現状では無理みたいで、ちょっとがっかりしている。

いっそのことストでもしたら?

拙著 VITALsシリーズ でも紹介したように、中学1年の英語で勉強することはものすごく多い。でも中学校の先生方は、まず生徒を中学校の生活に慣れさせるという重大な任務があり、教科の指導まで手が回らない生徒が残念ながら、生じてしまうことが、どうも避けられない。小学校側は、中学側の負担を減らすために、腹を決めて、政府と交渉して十分な予算も獲得して、英語の授業環境を構築するべきだと思う。

最近の教員の非正規雇用増加、残業代の付かない延長作業、うつなどの精神疾病増加問題などを見ていると、あまりにも都合の良いように使われすぎだ。いっそのこと全国の教師が同時多発的に、一斉ストでも打ち上げた方が良い。