前ブログで「去年共通テストが実施された」としましたが、正確には「今年実施された」でした。ここに訂正するとともにお詫びいたします。

こちらは音声を編集していた。

人に注文するだけではだめなので、当方はターゲット1900とターゲット1400を取り敢えず対象にして、単語の音声を編集し「ランダム音声単語テスト&練習」を作った。搭載するデジタルデバイスにはスマホではなく、ウオークマンかそれに類似する音楽プレイヤーを選んだ。シャッフル機能と、スピード調整機能がついているからでもある。

動機は2つある

1つはもちろん「共通テスト」向けだ。時々ではあるが、たまに高校生を指導することもあるし、最近では意欲のある中学生も、英検準2級ぐらいなら受けるからだ。

もう1つの動機は、世にたくさん単語集は出ているが、索引を見れば、ほとんど中身は同じだ。そのどれにも対応できるような「単語リスト」を持ちたい、だった。紙にすると面倒だが、音声を編集しておけば、後は番号を変えるだけだ。さらに言うと、改定版が出ても大丈夫にしたかったこともある。

この「改定版」というのがクセモノで、例えば review という単語がある。発音は「レビュー」で、名詞も動詞も同形、アクセントも変化しない。「この本のレビューを書きませんか」というセリフなら、あちこちのサイトで見るはずだ。和訳は名詞で「論評」、動詞で「論評する」だ。こういうのは問題だ。

改訂とはなんだろう

例えば、ターゲットの第4版で review は名詞に収録されていたのだが、第5版では動詞に収録されていても「改定」は「改定」なのだ。第6版では名詞に戻った。一体これのどこが「改訂」なのか、よくわからない。

もっとなんだかぁ~というパターンになると、例えば和訳の表現を「充分にありそうだ」から「ほぼ確実だ」に、「類似している」を「よく似ている」に変えるだけで「改定」としたり、出てくる頻度判断をワンランク上げたり、下げたりするだけでも「改定」とする。こんなのはアリなのか?でも買う側は文句が言えない。

そういう単語集の「改定」を20年ぐらいずっとやれやれと思って見ていた。ようやっと音声を編集するデジタル環境が整ったので、「名詞では~、動詞では…」とか、似た和訳をまとめて紹介した。これなら出版者がいくら「改定」しても、こちらは番号を変えるだけで済む。日本語音声に自分の声を入れるのはさすがに気色悪いから、ちょっと金額がはったが、「かんたんAI TALK +2」という AIソフトを買った。

ただし、英語音声と日本語デジタル音声の周波数や、出力、つまり2wayか1wayかをきちんと合わせないと、変な声になってしまうから、ある程度調整が必要だった。波形音響調整ソフトを使い慣れていないと、大変だ。この後、英語発音の変換ソフトも購入する予定で色々調べている。

著作権法逸脱ぎりぎりなので

英語の音声は、3年ほどかけて、買い集めた単語集シリーズのCDや、英検用単語集のダウンロードサイトから、手当り次第かき集めた。著作権の問題が絡むため、webで公開することはできない。あくまで生徒個人が望み、私に依頼してきたから、代行して作成した、という形を取る。生徒にも、誰にも話すなよ、見せるなよ、聞かすなよ、貸すなよ、データを渡すなよ、これは卒業してもだ、また webには絶対置くんじゃない、と約束を交わしている。そのうち英語発音に関しては、協力者が出てくるかもしれないから、それまでは塾内で、しかも希望者のみ使用することにする。

これが終わったら、準1級用の音声単語集も作る予定だ。