しかし作成には困難なところがあった

と簡単に言ったが問題は載積していた。
まず、CDとかダウンロード音声というのは、容量を少しでも小さくするためにMP3というファイル形式で編成されている。このファイル形式を扱える波形編集のフリーソフトは色々あるが、最新型だと、アップデートしろとか購入しろとか、ウザいポップアップが出てくるものが多い。

その点MP3は扱えないが(有料版なら可)、wave形式ファイルなら扱えて、うざったいポップアップの出ない≒やる気がなさそうに見える(スミマセン) Sound Engine を使うことにした。ただし MP3 を wave に変換するために別のアプリが必要で、ちょうど使い勝手の良いものを探すのも一苦労だった。

そして集めに集めた音声を、とりあえず 1~1000 までの見出しに沿って切り取る。またTARGET 1900 五訂版の音声データには、単語の日本語和訳が入っていないが、四訂版や「出る単」「パス単」の音声データーには単語の日本語和訳が入っていて邪魔だった。甘やかしてはいけないと思うぞ。そこで単語の和訳部分は全部カットし、一つ一つに番号打ちをして編集した。

コンバートしてまたコンバートする手間がある

そのファイルを別のコンバーターソフトで、MP3に戻してファイルサイズを10分の1に圧縮して出来上がり。1か月かかったが、なんとか TARGET 1900 の1番~1000番 の「五訂版と順番は同じだが、流れて来る英文は違う『リスニング英短文問題』」ができた。もちろん、集めた音声ファイルは、今流行の教材「シス単」や「DUO」などの単語集用に編集することも、1日あればできる。

EXCELのランダム関数とか、Weblioの単語テストや、スタディサプリが出しているスマートフォンアプリみたいなものだ。日本語音声をカットしたのは、これが狙いだ。もちろん学校で使っている単語集が下敷きだから、小テストの点数も良くなるし、記憶の定着もさらに図れるだろう。

単語1つだけに切り取るのが狙いだった

普通の音声データーは、7個~10個の単語が「トラック」と呼ばれる1つのグループに入っていて、その単語だけを何回も聴くためには、まずトラックを指定、その後「ここに入っているだろうな」というエリア指定をしないといけないのが面倒で、使っていて不満だった。でもこの自作ファイルは単語1つ1つにトラック番号が付いていて、リピートモードにしておけば、その単語を使った文だけをしつこく何回も聴くことができる。あるいはPCを使って、実力応じた個数単位、例えば30番から50番まで20個まとめてとか、201番から300番まで100個まとめて、さらには「自分にとっての天敵の英単語」だけなどを、集中的に「ランダム再生モードの耳による即座の単語テスト」も簡単に作成できる。

対応する英文もWORDで書いて、ここが聞き取れないだろうな、という部分をわざと空欄にした「リスニング実戦問題」をも作り、完成したのがこの前だ。これは朝日新聞出版が出しているTOEICのリスニング問題集の作りなどを、大いに参考にした。

まだ続く。