もし受験に失敗して、不本意な高校に通うことになってしまった時

話は元に戻る。
もし受験に失敗して、不本意な高校に通うことになってしまった時はどうすれば良いのだろう。

①気を取り直して、通う高校で全力を尽くし、早めに進路を決定し、実績のある専門学校に推薦で行くなり、大学入試ならリベンジを果たす。
②「自分の中学時代は充実していたのに」とぐだぐだと文句を言いつつ、まるで「昔は良かった」と回顧する老人みたいに、3年を過ごす。
③高校を退学し、やり直す。

この3つのどれかしかない。

どれも本人の選ぶことだから、周りが何を言っても無駄な事は無駄だ。だが後になって「なぜ助言してくれなかったのか」と文句を言われても困るので、エクスキューズのために述べておく。

①を選んでくれるのが親・保護者としては一番ありがたい。
レベルがいまいちの高校なら、そちらが課す勉強に負担がかからない。それなら、放課後や土・日・休日に予備校や塾に行ってもらって、レベルの高いこと=負荷の大きなことを勉強してくれる方がいいからだ。良質の高校塾や予備校なら、2か月ごとに模擬試験があるだろうから、刺激になるし、競争心も知的好奇心もかきたてられるだろう。

①の方法を選ぶ子に育てるために、「人生に失敗はつきもの」と日頃から教え諭し、心構えを説いておく準備の良い親・保護者に、自分たちがなっておく必要がある。でなければ逆の②になってしまうだろう。これは紙の裏表みたいなもので、切り離して考えることはできない。ある意味デジタルだ

問題は③の方法だ。

高校に入りなおす=一つ下の学年からやり直す、というのは実はあまり現実的ではないし、病気療養で長期欠席の人ならあり得るが、あまり聞かない話だ。ただし編入試験に合格できるなら大丈夫だろう。

そうなると昔の「大検」、今の「高校卒業認定=高認試験」を受けて、高卒の資格を取り、その上でさらに大学入試を目指すことになる。「内申点制度」を担保するための装置として「高認試験」が導入されたのではないか、と最近私は考えている。

昔の「大検」はかなり難しかったが、「高認試験」はあれほどではない。科目も減った。高認試験は、税理士資格の試験と同じで、教科を1年から3年間ぐらいの間に必要な単位をテストで取得する仕組みになっている。一遍に全部取れ、というものではない。だから高校という仕組み=システムになじめず退学したり、あるいは最初から入学しない人には有難い仕組みだ。私も経験だけは長いので、このような人を数人見たことがある。

ただ最初に述べたように、どんな制度にも欠点と良点がある。良点は今述べた。

欠点は何か?

それは「高認試験」を取り扱っている学習組織が少ない、ということだ。少し大きめの都会にしかないと思う。最近はインターネットや、通信教育で勉強できる場合もあるが、結局は「自分」が勝負の基礎になる。1人で勉強することが多い=自分を強く持てる人でないと、やりぬくことは難しい。

学校の授業ならボ~っと聞いていて、友だちに要点や有力情報を教えてもらって「赤点」ギリギリでも単位はくれるし、赤点でもレポートや補習でオッケーになることあるが、「高認試験」ではそうはいかない。合格しないとだめだ。

内申点制度を担保はしているが、「高卒認試験」を受けるとなると、なかなかしんどいのは間違いない。「高卒認定」は毎年全国各地で約3万人がチャレンジし、そのうち40%前後の人が合格、とあるが減ったとは言え、全国で毎年5万人が退学している。「3万人の40%」ということは1万2千人ということになる。

下のグラフは「育て上げリサーチ」というサイトからのものだ。このサイト自体が、大変よくまとまっているのでぜひ参考にしていただきたい。

中退者の実情(文科省のデーターより)

私が何を言いたいのか、少し長くなってしまったので次回に続くとする。