平均とは危ういものだと認識する
もしこのブログ読む奇特な人に平均点を取ってホっとしているご子弟がおられたなら、褒めてあげると同時に、「もう一つか二つ、上に行かないと危ないよ」と諭す必要が次に出てくる。
40点を60点にするのは意外に簡単だ。しかし60点を80点にするのは中々大変である。つまり時間がかかる、ということ。同じ20点でも「一回戦突破」と「3,4回戦突破で決勝リーグ進出」ぐらいの差がある。
英語なら教科書に出てくる単語でテスト範囲なら、すべて正確に覚えるように繰り返し練習させる。60点ぐらいの生徒は日頃から単語テストをしないので、覚えがあやふやなことで失点する。英文も重要なものは全部覚えさせる。今、中学1年なら3単現形と現在分詞と過去形も同時に覚えさせる。そして学校に提出する問題集は早く済ませて、書店で売っている準拠問題集を複数解かせる。当塾ではそんなこと、常套手段だ。
数学なら覚えるまでくりかえし問題を解く。理科や社会も複数冊、問題集を買ってきて、基礎から発展まで解かせる。国語の漢字は全部書けるまで練習する。学校でもらっているドリルは絶対さぼってはいけない。また教科書準拠の市販の問題集を2~3冊買ってきて、それらも全部解かせる。
これぐらいやると80点が取れる基礎を確立できる。でもまだ80点ではない。可能性が高くなるだけだ。「偏差値50を60にアップするぞ≒次のテストでは80点取るぞ」と言っている生徒諸君、自分の言葉と行動に責任を持って動こう。
部活もメリハリをつけて、ダメな時は強権をふるう
親・保護者は、ご子弟が四の五の言うならおやつを取り上げてもいいし、お小遣いを減額しても良い。うまくやったならお金以外の何か「ボーナス」をあげる。子供がやる気を出すまで待っていては時間切れになる。
もし部活が忙しいとか、部活で疲れて帰ってくるのですぐに寝てしまうとかいう悪循環に陥っているのなら、子供が気が付かないうちに部活の顧問と密かに話し合って、しばらく停部させる「荒治療」を取る。「大義名分」は「学生の本分は勉強」を押し立て、後になって子供の泣き顔を見たくないなら、今やるべきだ。
その時、ついでに部活の顧問に「お前のためだからしばらく勉強して、できるようになって復帰しろよ。信じて待っているからな」とかなんとか言ってもらって、偽善者 兼 悪者になってもらうことだ。うまくノセて使う。
でないと家庭内に荒波が立ってしまう。家庭内の平穏=人の和こそ成績アップの根底にある。そもそも部活の顧問は入試の時に責任なんか取ってくれない、その場だけの付き合いの他人で、義理を感じる必要もアテにすることも無用である。
それに最近、中学校の部活動には異論がでてきて、参議院でも取り上げられた。
問われている部活動の在り方 ~新学習指導要領における部活動の位置付け~
後色々とある。特にこのサイトの先生が発端だ。
数年以内に大きな動きになるだろう。ある意味、部活動の滅びの始まりだ。そんなのに付き合ってどうなるのだろう。沈む船からはさっさと逃げ出した方が良い。親・保護者はご子弟のために、柔和な顔を保ちながら、中身は悪辣な陰謀家になり、後で事情を知ったご子弟から「ウチの親は怖ぇ~」と思われるぐらいでいいのだ。