苦手ではないが暑いことは嫌いだ
暑い。暑すぎる。
梅雨明けから急に暑くなって、びっくりしている。
かなり前から、年を取ると共に、夏の暑さがたまらんな~と私は考えつつあった。年のせいだけではなかったのだが。
「昔はエアコンがなくても大丈夫だったのは今より気温が低かったから は本当か 日本気象協会に聞いた」
そういう私の前に、アフリカの暑い国では、気温が夏よりは低い「夏の終わりから冬、春」の間にたくさん仕事をして、夏に備え、夏になると、早朝から9時ぐらいまで働き、それ以降は仕事を中断し、太陽が沈むまで昼寝をして、太陽が沈んで気温が朝と同じになった時に活動を再開し、終了したら朝方までまた寝る「昼夜逆転した生活」という話が十数年前のある日、登場した。
これを聞いた時、「今の(そのころの日本という意味)日本ではそこまでしなくていいだろう」とは思ったが、暑い時期に寝て過ごす=何もしないというのは非常に有効だと思い、大変気に入ったので、どこか真似ができないか、と考えた。
別に私はナマケモノではないつもりだが、やはり暑いと有効な手立てが思い浮かばない。仮に思い浮かんでも、それが名案なのか迷案なのか暑い時には判別が不可能になりがちで、なるべく重大な決断を避けたい、という経験がそれまで何回もあった。
だからアフリカの人たちに倣い、数学や英語の問題を作ったり、統計を出したり、答えを点検したりなどという神経を使う仕事は、夏が来るまでに、具体的には6月末までに必ず全部済ませてしまうことを自分に義務付けた。今年揃った VITALs は特に集中力の上がる冬場、2月に仕上げ、そこからは新HP設定に集中し、英語新課程の単語・英文テスト作りが終わったのは、7月1日だった。。
夏期講習を避けて通れないので
次の課題は夏の間、特に7月20日~8月10日の20日間は、夏期講習に専念できるよう、健康に注意する = 暑さ対策、特に体調管理をどうするか?だった。
それについては、2人のスポーツ選手から得た情報が有効だった。
そのうちの一人は元大相撲 関脇 青葉城だ。彼は、冬でも夏でもぬるい麦茶を飲む、という健康法を実施していると記者のインタビューで答えていた。なんでも中学を卒業し、上京してきた初めての夏にアイスクリームを食べすぎてお腹を壊してしまった教訓≒トラウマから得たものらしい(アイスクリームの記憶は曖昧。他の力士と混同しているかもしれない)。
涼しい東北の田舎からポッとでてきた純朴な少年は、暑い都会・東京の潤沢に存在する冷たいスイーツの誘惑には勝てなかったのだろう。
部屋のおかみさん(=お母さん代わり)には怒られ、親方(=お父さん代わり)には大笑いされ、兄弟子にはそれをネタにずっとからかわれるなどでも参ったらしい。
次の一人は野球選手としても監督としても優れていた広岡達郎氏からだった。正確には、当時巨人軍で投手を務めていた広岡氏の先輩からの情報だ。その先輩投手は、夏がやたらと暑い広島でのカープ戦にめっぽう強かった。だからある日広岡氏は、その人に「なぜそんなに夏の試合に強いんですか」と質問したところ、起床してから朝の時間帯の間に、できる限り汗をかいて、体の中に残った前日の余分な水分を取り去ってしまうことだ、と教えてくれたのだった。
実際その人は朝食の前に、宿舎を出て、近くの公園や学校でじっくりと走って、存分に汗を流し、朝風呂に入って、朝食を食べたら少し休み、昼前には柔軟体操をして体をほぐし、午後は眠って、試合に備えていたのだった。試合が終わって帰ってきたら、また走りに行き、きちんとクールダウンまでしていた。若手のホープで野手だった広岡氏もそれを真似て、夏場を乗り切ることに成功したのだ。
また少し続く。