夏休み、夏期休暇がもうすぐ始まる

色々楽しみにしていることもあるだろう。コロナ騒動が落ち着いたら、と思っているといつまで経っても落ち着かないから、代替案を実行する方が賢明だと思う。欧米ではもはや感染防止を諦め、「コロナ共生」の道を選び、重症者だけを救う、という当たり前の方法を採り始めた。日本もそれに倣えばよいのに、覚悟がないものだから、まだまだ騒動は続くだろう。そもそもウイスルを根絶するなんて不可能なのだが。

話は戻って、夏休みが終わったら、2学期の中間試験が、早いところでは9月の末に、普通なら10月の第2週ぐらいに待ち受けている。そこで今年の夏期休暇はぜひ、2学期に向けて、積極的で意識的な弱点補強の学習に努めてみてはどうだろうか。

ただし2学期の中間試験は「問題」が多い試験でもある。科目が多いと言う意味でない(多いところもあるかもしれない)。よくできる人は、いつの時代でも大丈夫だから、問題はない。問題は中ぐらいから、中の下ぐらいの人たちだ。彼ら用の対策を考えることは、いつも頭を悩ますところだ。

例えば数学は中1は文字式と方程式、中2は一次関数、中3は2次方程式と2乗に比例する関数だ。
英語は、中1が三人称単数現在と代名詞、中2が助動詞や不定詞、中3は分詞の形容詞的用法や関係代名詞。
社会歴史は室町時代から安土桃山、社会地理は世界が終わって日本地理で、早ければ近畿地方、理科は化学変化など。公民は憲法の終わりぐらい?かな。どれもこれも兵(「つわもの」と読む)だ。

この分野で点数を取るためには、かなり周到な準備が必要で、付け焼き刃など全く通用しない。だから夏休み中から慎重に時間を配分して対応しなければならない。

潰れる授業をよく観察して対策を立てる

先生も手を抜いているわけではないだろうが、2学期最初は、どうしても授業が潰れて、圧倒的に時間数が少ない。そして「潰れる授業」がクラスごとに平均していると良いが、一つの科目に固まっていることもよくある。Aクラスは数学がいっぱい潰れているのに、Bクラスは英語が、Cクラスは社会が、なんてことはざらにある。そして体育祭が終わって1~2週間後ぐらいに中間テストだ。

ちょっと無理がありすぎる。学校に期待してはいけないだろう。これに対抗するには、先ほど言った、まさに今の夏休みぐらいから、英語でも数学でも、不得意な分野を徹底的にやり直しておくことと、同時に他の科目にも力を配分できるように計画しておくのが一番有効だ。lしかし親・保護者が、生徒=子供まかせにしているとたいていはうまくいかない。

特に夏期課題が終わったら「終わった~」の意識が強い子供=生徒には、終わってから「さあ別のものを今からしましょう」と渡しても「え~まだすんの?」と拒否される可能性が高い。だから発想を変えて、「夏期課題は最終日マイナス3日に終わればよし、同時進行で家庭課題=弱点分野をさせていこう」と誘導する方がずっといい

中間テストの結果を見て「これはだめだ」となって、家庭教師や、個別や、塾を探す、ということになる。中学1年秋ならまだなんとかなるが、中学2年の秋だと、以前にも警告したが「後、1年とちょっとしかない!」となる。

学校は目に見えるものと、目に見えないものが混じって進行する妙な空間だ。
行事は目に見えるが、勉強は目に見えない。
授業自体は見えるが「理解しているか」はあまり見えない。
それが「得点能力があるか」になると、試験の結果で初めて分かるぐらいで、日頃はもっと見えない。
そして喜劇と悲劇が同時進行していく。

というわけで、心してかからなければならない。