兄弟の年齢差が問題になる場合もある
今回は勉強がうまく行かないより、むしろ「注意した方がいい場合」に分類できるかも、の場合をあげる。意外なことに「家族構成」だ。
1つ目は子供の年齢差だ。子宝に恵まれる、と言うが、その子宝が固まって生まれてくれると親は大変だが、子育てが一気に済む。しかし上と下が7歳~10歳ぐらい離れているとちょっと困ったことになる。例えば下が4~5歳で上は12歳か15歳、つまり中学1年~3年の一番大切な時で、ここではずすと取り返すのが本当に大変だ。
下の子が2歳~5歳の間は「聖なる野蛮人」状態のため、本当に目は離せないし、もし言うことをきかない子である場合は、親はクタクタだ。人のエネルギーには限りがあるので、こういう時「ワリ」を食うのは上の子だ。 親が下の子にかかりっきりだと、ますます上の子は「ほったらかし」状態の時間が長くなる。
上の子の9~12歳の間は小学校4年~6年で、人によっては勉強も難しくなり、「あれ、これどうするのかな?」の部分をを放っておくと、どんどんそれが増殖してきて「やらない」から「できない」になり、「できない」から「やらない」という悪循環状態に陥る。
上の子が下の子の面倒を見ている場合もあまり大丈夫でない
2つ目は、上の子供に負担を、親・保護者がきちんと点検していない場合も問題になる。例えば、上の子に下の子の面倒を見てもらったりすることが多い時は、彼あるいは彼女の勉強時間を奪うことになるし、下の子の面倒を見ると言っても、そんな難しいことではないから、一緒にテレビを見たり、姉妹だったら「お人形さん遊び」などをして、仲良くて微笑ましいのだが、上の子まで幼稚になってしまう場合もあった。
また親も上の子の勉強不足をなんとなく感じていても「下の子の面倒を見てもらっているから…」と遠慮があるので注意しにくかったりで、我が国の得意技である「問題先送り」になる傾向がある。
そのような人がいきなり「実力社会」の中学に入って、勉強についていけるのか、大いに疑問だ。慌てて塾や個別指導を探して、入会しても「肝心なOSファイルがアンインストール状態」が多いので、そこから、になってしまい、さらに手がかかる。
このように「年齢の離れた兄弟姉妹をもつ構成」の場合は注意した方がよい。