12月になったので

12月になると気温がガクンと落ちて、日によっては雨や雪が降り、大荒れになることも多い。と思うと急に暖かくなったりして、体がびっくりしたりする。おまけに12月=師走は日本人独特の気ぜわしい月で、12月28日~31日、1月1日~3日の6日間を休むために仕事を詰めてやってしまうために、得てして疲れが溜まり、あげく体調を崩すこともある。本末転倒で、何をやってんだか、と呆れてしまうが、そこはそれ、同調圧力の強い日本人だから、仕方がないのである。そして年末になればもはや風習と化したクリスマス、年が明けると伝統行事のお正月がやって来て、浮かれてしまうだろう。

集団感染に注意したい

そして今、コロナ騒動が次第に沈静化している(と、思いたい)。違う2種類のウイルスに「同時に」感染することは「ウイルス干渉」と呼ばれて、普通はないそうだが、中には器用なウイルスもいるかもしれないし、「連続」だとこの定義に当てはまらないから、コロナ⇒インフル、あるいはインフル⇒コロナ、そしてインフル⇒またインフルは、あり得ることになる。

体力が低下していると病気になりやすいのは定説だ。さらに今はコロナ騒動から発生した社会的原因の心的ストレスも多い。子供によっては外で体を思いっきり動かしていない場合もある。特に中学1年生は要注意だ。高校野球でも1年生エースが最後の最後に打たれることが多いように、中学の1才、2才、そして3才の年齢差は大きい。3年は受験の意識があるからか、あまり罹患していないし、2年生もまあ大丈夫だ。

どちらにしても、こういう時は流行性の病気が広まる可能性が高い。で、コロナかインフルかと言うと、今まで「インフルエンザで10人が発熱したので学級閉鎖」はよくあったが、寡聞にして「コロナで10人が発熱したので学級閉鎖」はあまり聞かない。だからインフルエンザの方を経験的に警戒してしまう。

とは言っても個人レベルでできる対策は、コロナだろうがインフルだろうがノロだろうが、1に手洗い、2に清潔、3に栄養、4に睡眠、5がトイレ掃除ぐらいで、別に妙法があるわけではない。いやこれでも十分すごい。面倒くさがりには苦痛だろう。ウイルスにとっては「年末バーゲンセール・年始初売りセール」みたいなものかもしれないが。

つまり何を言いたいのか

この時期、しばらくテストはない。ここで2学期の期末テストを振り返り、弱点を検証して3学期の学年末テストに備えなければならない。しかし今上げた諸々のことが重なって、勉強どころではない、という中学生・高校生が多くなる。まあ中3生や、一般入試を受ける高3生では浮かれている人いないとは思う(思いたい)が、中2、中1、高1、高2の人たちはまず浮かれているだろう。浮かれるな、という方が無理かもしれない。

集中できる期間は半分ぐらいと考えておく

従って、12月中は集中してできるのは、31日中良くて15日間ぐらい、年明け1月は20日間ぐらいと悲観的に絞って考えて、復習計画を立てなければならない。

数年前、ある生徒は、自分がインフルエンザにかかって学校を1週間休み、治って登校したら、自分のクラス全体に蔓延していて学級閉鎖になり、結局14日ほど授業を受けなかったこともあった。それで、家にいても退屈だし、怠けてしまうかも、という親・保護者の意思もあって、私の指示通りに勉強を続けたのが奏功したのか、その時えらく良い成績を取り、味をしめ「試験前に学級閉鎖になればいい」という罰当たりなことを言っていた。

このように「浮かれている人々」と「横槍の突発事項」がないまぜになっている時期に、3学期の学年末テストの準備をしなければならない、を念頭に入れておく。よって計画はなるべく早めに着手し、余裕をもっておく方が賢明、と自分に言い聞かせているのだ。入試直前でもあり、そちらも気が取られて、1年生と2年生のことを軽視してしまうことが多いので、自戒している。

まだ続く。