もはや夏休みだけが勝負所ではない

暦では秋だけど暑い。寒い思いをしないのはいいかもしれないが、全く季節感がない。最近はIHでも、電子レンジでも焼き芋を作れるから、焼き芋屋さんが通りかかると「秋だな」と思うこともなくなってしまった。そこが不満だ。

それでも勉強がはかどるのは、秋から冬にかけては変わらない。中学1年はともかく、中学2年は勉強の質が変化してきたことを実感してきたからだし、3年は当然受験があるからだ。

1年間のサイクルとかみ合う、「勉強の勝負所」は主に3か所だ。
1つは夏休み。
言うまでもなく7月後半から8月全部だ。
2つめは冬。
これは2学期の期末テストが済んだ次の日から、正月を挟んで、1月末までの間と考えた方が良い。
3つめは春。
3学期の学年末が終わった次の日から、4月の始業式までの一月と半分だ。

とりあえず夏についてだが、最近の気候変動を考えてみると、最近では「夏休み」に賭けるのはやめた方が良いと思う。何と言っても暑い。暑すぎる。集中するのが難しい。最近短くなったとはいえ、やはり夏休みは長い。

私が子供のころ、日中の気温が30度を超えた日は新聞の1面の下に「昨日は30度超え!」という記事が載っていた記憶がある。今はそんなぐらいでは誰の話題にもならない。

図書館は涼しいではないかと言う人もいるが、行きと帰りに消耗しそうだし、帰りに誘惑されそうな場所もあるし、最近図書館は高校生が占領している可能性が高い。それに中学生は憎まれ口を叩いてもやはりまだ子供だ。手元に置いておいた方が良い。最近の図書館は「自習禁止」のところも増えているそうだ。まあそもそも図書館とは「本を読むところ」だし、学生によってはマナーの悪い人もいるから、仕方無しの処置かもしれないが、こういう話を聞くと時代の流れを感じますな~。

夏休みの意義はさらに薄くなった

元々夏休みは「暑いから休む」だったが、学校に冷房が入るようになったのなら、夏休みの意義はさらに薄くなった。学校の教室を解放して、自習室にするべきだ。私語は禁止で、研修に行かない担当の先生がマイパソコン持ち込みOKで、自分の仕事を教室でしていた方がいい。あるいは教員OBでもいいのではないか?

学校の課題も昔とは違っていて、かなり充実している。これを全部熟すだけでも、結構な精力を消耗する。あまりできない人には精いっぱいだろう。理科の自由研究はそろそろ「志願制」にしてほしいが。ただし1年生は例外だ。小学校で積み残したことや、正と負の数の計算、文字式、方程式など数学に関しては盛りだくさんで、夏休みは絶対にはずせないだろう。1学期でコケテしまった人は、部活にあまり熱心になっていると、2学期ぐらいに「やっておけば~」と後悔する。

2年生は夏課題を自力で達成できる人は問題がない。
それでも苦手分野はやり直しておく必要がある。もし安定した成績なら、多少部活動に血道をあげても大丈夫だ。自力で無理な人は、短期でも良いから、指導してくれる人や場所を設けてもらい、悪い所や、今後困りそうなところを「治療」してもらう必要がある。

まだ続く。