イチローの名言がそのまま当てはまるのが数学

小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。by イチロー

そろそろ中学1年は文字式の計算から方程式の解法へと進むころだが、皆が尊敬するイチロー選手のこの名言がそのまま数学に当てはまる。そもそも人間の体自体が、数兆個の小さな細胞でできている。新陳代謝が止まってしまうことは「死」を意味するので、小さいからと、馬鹿にできない。

また人は大きな穴にはまず落ちない。見えているから。見えているのに落ちに行くのは…アホとしか言いようがない。普通は小さな石とか、でっぱりにつまづいて、それが骨折とかの大けがにつながることが多い。数学でも英語でも同じだ。ちょっとしたことが大きな障害になる。

式の計算や連立方程式で間違えやすいのが「積み立て算」だ。もっともこれは正式な名前はないようで、「筆算」と言う人もいるかもしれない。とりあえずこんな形だ。

式の計算では少ししか出ない。でも連立方程式だと無数に出る。これができないと話にならない。上の、①と②は、まあ大丈夫だ。この形で間違えているようでは、先が思い遣られる。

でも多くの人が間違えやすい「形」がこの③だ。

当方はこの形を「離れた引き算とマイナスには注意する」としている。正解と、間違いの形をよ~く見てみるとわかる。式の計算分野であるなら、これだけの間違いで済むが、連立方程式だと、「すべて間違い!」になってしまうし、変なくせが一旦付いてしまうと、なかなか修正できなくなる。

それに使っている数字にも「罠」があり、10-3 = 7 は、なんか計算しやすそうだが、逆転して10 + 3 = 13 には、何だか、しにくい感じがする。そんなところも「注意!」だ。自分の癖は自分ではわからないから、誰か他の人にチェックしてもらう方がいい。

他に心掛けることも「小さく細かいこと」だ

計算問題で心掛けることは他にも色々あるが、「一行多く書いて、それで点数が取れるなら、一行多く書く方を選ぶ」のも重要だ。バレーボールは強いスパイクを打てるチームが勝つのではない、ボールを落としたチームが負けるのと同じで、計算が速いことが良いのではなく、正解しないこと、点数が取れないことがが恰好悪いのだ、発想を変える。

次に、代入はバカバカしいかもしれないが、数学の「死命」を握っている、と言っても良い、大事なテクニックだ。もし代入問題で、なかなか合わない人は 正の数を代入する時も(+ 7) とかにして代入する癖を付けるようにする。勉強が進むと、たまに文字に文字、文字に式を代入する場合もある。a = x + y , b = x – y を a – b に代入したら (x + y)-(x – y) になるとかだ。

分配法則 m(a + b) = ma + mb も超大切だ。意識する力が少ないと、 ( ) の中にあるすべての項にかけることを忘れる人がものすごく多い。

最後に、分数の約分を積極的にすることも忘れてはならない。「100分の30」とか「2分の6」のまま放置するのは「掃除道具を片づけるまでが掃除」のルールを守っていない、と考えることだ。

数学が嫌われるのは、このような「小さく細かいこと」が多いからだ。逆に言えば「小さく細かいこと」に丁寧に対応できるようになれば、数学の神様に祝福される。

まさに、「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道」だ。超人のイチローでさえ、心掛けているのだから、我々凡人はもっと心掛けないといけないと、思う。