単語を覚える時間を毎日作ることが最大のポイントになるだろう

本で読んだ限りだが、色々な単語を連想的に覚えるのは、アメリカやイギリスの幼児教育で実践されている方法でもある。意味的な連想もあれば発音的な連想もある。動物の名前を上げていき、ライオン⇒虎⇒ピューマ⇒チーターと覚えていくとか、cake⇒lake⇒take とか all⇒ ball⇒ call⇒ tall とかだ。

アメリカ・イギリスなら話されている言語が英語が主だから、家に帰っても、道を歩いていても、テレビを見ても英語だらけだから、非常に有効な方法だ。日本でも取り入れていくべきなのだが、如何せん、環境が日本語で埋め尽くされている。つまり非日常な英語学習を何とか自然な日常学習に持っていくか、という戦術が問われることになる。

そのためには毎日、一定時間英単語に触れる時間を、強制的に作るのが一番の方法だ。英語で点数を取りたい・取らせたいなら、心を鬼にして、しかし顔は優しく、ご子弟を誘導する必要が親・保護者の方たちに要求される。そのうち自分でやるだろう、とのんびり構えていると、気が付けば時間切れとなるし、今回の新課程では、中学2年生の最初ぐらいで、すでに勝負あり、となる可能性が高い。それぐらい単語量は中学生には膨大で、難しいものになっている。

例えば improve という単語は、大学入試の定番単語集 Target 1900 6訂版の第3個目の単語に取り上げられている。しかし今回の新課程では中学2年生の前半~中3の前半ぐらいに、もはや紹介されているぐらい、「早熟」な人の出現を期待しているようにも取れる。もっとも中学生にいくら高度な単語を教えても、普通の能力の人では、1年も経てば忘れてしまうので、実はあまり意味がないと言うことは、身に染みてわかっている。よって高校入試、特に公立高校入試で、どれだけ難しい単語を使用してくるか、にかかっていると予想している。

まずは1年間やってみるか、と予定を立てている。

話は VITALs に戻る。皆、形容詞節が弱い

3年分野はまとめていても本当に楽しかった。
高校英語への接点がいくらでもあるし、中学3年というより、高校0.5年生みたいだからだ。ただ時期的に、今10月終わりから11月になると、2学期の期末テストのため、中学3年生諸君は浮き足だってしまう人も多い。ここに少しワナがあるから老婆心ながら、注意しておこう。

先だってブログで上げた
The people I met yesterday was very kind to me. だが、
和訳は「私が昨日出会った人々は私にとても親切にしてくれた」になる。

I met yesterday の部分は「形容詞節」とか「接触節」、あるいは「関係代名詞 目的格用法の省略」とも呼ばれているのはご存じのはずだ。可愛らしい形をしているが、かなり慣れていないと、英文を読む時に、たぶんどこかで行き詰る。めだたず、組織に忠実そうに見える人間が破壊工作員だったり、かなり可愛い女性が実は凶悪犯だった、はよくある話だが、形容詞節も似たようなものだ。

大学入試問題で並び替え問題が良く出るが、その時に「形容詞節には気をつけろ」と言われる。例えば「湖畔にある彼の別荘」は his villa near the lake でも良いがthe villa he owns near the lake でも〇だし、こっちの方が雰囲気が良いらしいので、並び替えとして出すのに重宝する。

もっともセンター試験は廃止され、共通テストになったから、並び替え問題レベルでは消滅したが、英文読解ではきちんと生き残っている。また英会話でも英検でもアタリマエのように出る。努々油断は禁物であると忠告しておく。

まだ続く。