部活はやりたいならやる方が良いが条件がある

多くの保護者が頭を悩ませているのが、勉強と部活の両立と思われる。ちょうど今、入学前だから、良い機会なので、まじめに考えてみたい。

小学校を卒業し、中学入学を控えている人たちで、「中学で部活どうしようかな~」と思っている人は「入るのも、入らないのも自由です」とアドバイスしておく。ただしハマればこれほど面白いものはない。夢中になるだろう。その理由は現在の子供は「遊ぶ」場がない、と以前に申し上げたことだ。

そして人はそれぞれだから「強い部活に入って自分を鍛える」のも良し、「適当でもいいから、躰を動かしておこう」でも良し、「運動は苦手、あるいは嗜好として文化系部が好き」でも良しだ。

しかし「個性化」「多様化」を謳いながら、矛盾した行動を取るのが現場の部活担当者、つまり学校の教員教師であることも忘れてはならない。そこで以下のことを基準に活動している部活かどうかを見極めること。

条件1
共通して「毎週1回休みがあること」+「もし日曜日が試合なら月曜日は休み」の部活を選ぶ。
これをはずすと、本当にただ疲れるだけで、下手するとけがをするかもしれない。「休むことも練習のうち」がわかっていない、脳筋の指導者がまだまだ多いからだ。本当に困った存在だが、かえってそういう人物が学校で大きな顔をしているのが、日本社会の特徴だ。これについては嫌でつらい経験があるので、後日必ず述べる。思い出しても腹が立つぐらいだ。

条件2
指導者が「柔軟に話し合いに応じて、約束を守る人」であること。
できれば文書を交わしたいところだが、そうもいかないので、複数で面談して証言者を複数用意する必要がある。

以上の2点を守るなら、勝利至上主義者であっても、ぎりぎり許せるかもしれない。負けるより勝つ方が面白いに決まっている。黒子のバスケの紫原君ではないが「練習はきらいだけど、負けるのはもっときらい」は名セリフだろう。しかし指導者がなし崩しにルールを変える人だと、部員は本当に不幸だ。自分基準な人かどうか(性別を問わない)、そうでないかを、ご子弟が見抜くのはちょっと無理なので、親・保護者が見抜く必要がある。

見抜けなかった時は保護者の責任だ。一度部活に入ってしまうと抜けるのは困難だから、なんとか抜けるか、残って親子でがんばるしかない。担当の教師が鷹揚でも、部員が偏狭かもしれない。これはほとんど暴力団のノリだから注意しよう。

内申点に可算されるのは優勝するとか、推薦を受けるなど、相当活躍した部活だけだ

そもそも部活動は内申点に加算されるのか?兵庫県で言えば、指定された学校以外は「ない」が答えだ。これは全国に広がっている。だから「部活をしていると内申点が良くなる」は、もはや都市伝説だ。そもそも部活をすれば内申点が上がるのであれば、身体の弱い人・家庭の事情で時間的に無理な人には不利だ。公教育は公平であるべきだからだ。

いったい誰が言いだし、未だに残っているのはどーいうことなのか。
学校の先生もはっきり「部活をしてもしなくても内申には無関係だ」と言えば良いのに、言わないのは、教員のステータスの問題が絡むからだろう。部活に人が入ってこなくなったら、つぶれてしまうので、わざと言わないのかもしれない。

地方大会で2回戦負け程度の部活での「評価」は、小学校の確認ハンコ「頑張りました」ぐらいと考えておいた方が良い。それぐらいの人など全国に真砂の数ほどいるに決まっている。小石がたくさん集まっても砂利にしかならないのと同じだ。

さて今、中学生部活で問題になっていることは何か。これは話すと(書くと)長いので、続きにする。