悪口の連発ですみません

延々と「勉強ができない人」を述べてきた。完全に「悪口」のオンパレードだ。気分を害された方がいるのなら、ご容赦を願う。しかし、割合に長い間、学習塾での学習指導を通して、中学生に接してきた中で「うまくいかない人」に共通していることを述べただけにすぎない、と弁解しておく。

気が付いていただきたいのは「幼稚な考えで、自分で自分の首を絞めている」人が大変多いことだ。ほとんどが「自分で注意すればなんとか修正できるもの」ばかりではないか。理想は自分で気が付いて、自分で修正することだが、自分の背中やおでこが自分には見えないのと同じで、自分の欠点は見えない。また「見たくない」から「見えない」こともある。

能力のない、あるいは足りない、あるいはまだ開花していない人が「勉強がうまくいかない人」に述べたことをやっていると、勉強の邪魔を自分でやっているようなものだ。足りない能力を、フルに使えるように、「身ぎれい」にしておく必要がある。「溝」が詰まっていて流れないなら、「掃除」をしておかないといけない。その前に「水」がないなら運んでおかないといけないし、運ぶものがなければ準備しておくべきだ。
当方も年を取って初めて、先人の知恵、礼儀、躾の重要性にやっと気が付いたとも言える。躾や礼儀なんてメンドーなもので、なんでこんなことイチイチしないといけないのか!と反発したことも、若い時にはあった。

礼儀や躾、習慣というのは、「能力がないなら、ないなりに、不足なら不足なりに、フルに使えるようにする」という配慮だった。でもそういうことを繰り返し教えてくれる人が少なくなってきている。学校の先生も、手が、気がまわらない。もちろん子供は気が付かないから、親・保護者が気を遣わなければならない。それをせずにただ勉強方法だけを身に付けることができるか、というと、まず無理だ。

まとめ

よって勉強がうまくいくようにするために、勉強以前に、まず
①忘れ物をしないこと。
②質問する前にノートでも本でも一度見直して「過去」を振り返り「現在」問われているケースにあてはめて、考えてみる。
③持ち物はシンプルに、必要最小限度を少し超えるぐらいにする。
しかしシャープペンシルや消しゴムなどの必需品は「壊れること・なくなること」を前提にして複数用意すること。
④見つけてやる、と思って文を読むこと。漫然と「眺める」のでは、解法のヒントは見つからない。
⑤目→視神経→脳の連絡を密にするように日頃から意識する。
⑥脳→運動神経→腕→手とスムーズに情報が伝わるように、やはり日頃から心掛ける。
⑦細かいミスをしたら、自分で自分に罰を与える

しかし困ったことに中学レベルの勉強は大半が、本人に記憶能力があれば、その能力だけでやっていける。だから能力任せに、好きなようにしていると「基本的姿勢」や「習慣」が身につかないまま、中学3年生や高校生になってしまって、初めて自分の欠点に気が付く。むしろあまり成績がぱっとしなかった人が、親・保護者や学習指導者に励まされつづけて、良い習慣を身に着け、中3年ぐらいになって、伸びていくことの方が多かったりする。

だから誰でも、中学の最初から、手を、気を抜かないで「良い習慣」を身に着ける必要がある。バカバカしくても復習の時間を設け、真面目に授業を聴き、ノートは正確に書き、疑問点は早目に解決する、という固い姿勢を守って欲しい。

以上を守るなら、良い習慣が身について、勉強に対する姿勢も良くなり、成績も改良されるだろう。
そこで次からは「こうやればうまくいくのではないか」というシリーズにしてみるつもりだ。