ジェンダーが問題になっているが

最近「性同一性障害」とか「同性愛」の「LGBT]などの問題がよく話題になり、それを話題にする時に「間違える」と「差別的」とか「異常だ」とかが、よく問題になる。

で、私は何か意見を持っているのか、というと「わからない」としか言いようがない。その理由は「そもそもそれらは何か?」「そもそもそれは障害と呼ばれるものか」などなど疑問が沸いてきて、調べ出すと、医学的、生理学的なことや、心理学的な知識や、次々に新しい事がでてきて「これは正確な言い方だろうか」と考えてしまい、確実な所からはみ出すことに躊躇してしまうからだ。前にブログ記事にした「男性性・女性性」をテーマにしたのも、かろうじて理解できたからなのである。ほとんどのことは、あやふやな自覚があるので「よくわからん」という態度しか取れない。

はっきり言えば、同性愛と性同一性障害の区別もついていないのである。
例えば、同性愛の場合、男性と男性、女性と女性が愛し合うとすると、片方が「男役」で片方が「女役」になるのか?いやこの分け方がもうだめなのか? この場合、外見「男」で「女役」の人は性同一性障害なのか?とか、いやそんなことはなく、本人は自分や相手が男であることに別に違和感を持っていない場合もあるのか、とか、いやそうでない、どちらも「男」が好きな「男」である、とか、そもそも性別を超えて「好き」になっているのだとか、考えるうちに混乱してしまうからだ。あげくの果てに、そもそも人を好きになる、ということの定義やレベルまで考え出してしまう。

歴史的にも色々あったのは知っているが

そういえば、江戸時代まで「衆道」というのがあったし、平安や鎌倉時代には「お稚児さん」というのもいたな、とか、今昔物語集にも観音様の化身であるお稚児さんと、お寺を持てない貧乏な若いお坊さんができてしまって、その間に生まれた子供は金塊になってしまった、お坊さんはそれでお寺を建てた、とかもあったなあなどと、他愛もないことに走ってしまう。

私がわかっていないだけで、ミナサンはわかっているのだろうか。もしかすると、大勢の人が私と同じ状態なのではないだろうか。また多くの人は、わざわざ時間を取ってまで調べるだろうか。偏見というか、古い考えというか、昔の価値観というものが、まだ頭に入っているのではないか。

あまりにも価値観が急速に変化していく20世紀後半から21世紀初頭の今、一度新しい情報と研究を全国民が共有する形を取らないと、このまま混乱したまま話が進みそうだ。

政府でも民放でも、NHKでもいいから、1週間ほど特集を組んで説明する、パンフレットを配る、公の会議を開いて、それをネットやテレビで公開するとか、小中高、大学、専門学校などの各学校でも授業をちゃんと行うとかしないと、いつまで経っても、やれ失言だとか、やれ差別だとか、騒ぎ立てるだけに終わるだろう。

マクロスでは男と女が戦っていた

アニメのアニメの「超時空要塞 マクロス」には、宇宙を舞台に宇宙人集団である男と女の巨人たちが、男陣営=ゼントラディ軍と女陣営=メルトランディ軍に分かれて、延々と男と女が戦いあうストーリーが基軸になっている。

彼らは遺伝子操作で男は男だけ、女は女だけで繁殖する技術を持っているから、男と女の交合という観念がなく、男女が同一空間にいる地球人を見て驚愕する。つまり宇宙全体では「男と女が(仲がいいとか悪いとかは置いておいて)いっしょにいる」地球は少数派だった、という設定で、エライことになる。

残念な事か、幸せな事かは不明だが、まだ地球では、単一の性で子孫を残せる技術はない。あるかもしれないが、公開されてはいない。体外受精などの非常手段でも、「男女の交合」の延長線上にある。

その仕組みが壊れてしまったら、滅亡してしまう恐怖があるので、そうでない場合をメンタル的にはヒステリックに否定したくなるのかもしれない。

多数だから正しいとというのではないはわかっている

しかし、大多数だからと言って、それが「絶対的に正しい」と思いこむことは良くないし、間違っていることもある。大多数が賛成し、滅亡の一歩手前まで行った、先の戦争の教訓を忘れている。また同性愛者だからといって異常と排斥したのなら、レオナルド・ダ・ビンチはどうなるのだろうか。そんな例はいくらでもある。

別にそういう人たちがいても、無害ならそれでいいじゃないか、少数派というだけだよ、で済ませる方法もあるし、ただし性犯罪をやった場合は追及するべきだ。なんでああいう風に騒ぎ立てるのか、その根本的な理由をもう少し深く報道してほしい。

さらにはもっと緩くてもいいのではないか。
例えば「女性が輝く社会構築を目指す」のなら「男性が楽をしてもいい社会も築こう」「働きたいやつは働け、怠けたいものはなまけろ」など、反面をセットで主張してもらいたいが、無理なのか?

こうやって、時々バカなことを考えてしまう。