で、やっと「信長の野望」の登場

やっとだが、「信長の野望」というゲームがある。
左が登場したころで、右が一番最近のものだ。「進化」したのか?

このゲームは(新型のものはプレーしたことがないのだが)戦国時代をテーマにしているので、当然にして戦闘シーンが「売り」だが、裏面は「町作りゲーム」でもある。これが根幹だから、ニューバージョンでもはずすことはないだろう。

そして「支配国の文化度を上げる」と人が集まってきて、税収が増えるという効果がある。税収が増えて、持ち金に余裕ができれば、当時の「ハイテク・ウエポン」である火縄銃がたくさん買える。

火縄銃を大量に持っていることは、「長篠の戦い」のような野戦での有利は当然として、特に城の防御戦の時に、ものすごい威力を発揮する。城の中からだと、雨でも銃を発射できるから、攻めてきた2~3倍の敵を撃破することも可能だ。その後、攻め込んできた敵国に、逆襲をかけて、一撃で占領する「高等テクニック」もある。

「文化度」を上げて税収を増やすことが大切

どうしても「国盗り戦争」ばっかりやりたくなるが、「文化度を高める→内政充実→税収が増える→火縄銃を買う→防御に強くなる」を中盤戦からは重視する。最終的には「大量の銃だけを装備した部隊」を作って、「騎馬部隊」で四方を守り、航空母艦+護衛用戦艦を持つ「機動部隊」のように進撃していけば、「向かう所敵なし」になり、誰よりも速く、全国制覇をなしとげることができる。

つまり実は「内政に励んで文化度を高める」のが、地味だが、一番効果的で、す速い方法と言える。ただし小村寿太郎も言ったように「外交より内政の方が難しい」という事実からは目を背けてはいけないけれど。

問題は生徒=子供のレベル

で、ちょっと話は逸れるが、保護する子弟が、なるべくレベルの高い教育を受けることのできる環境を選ぶのは「孟母三選の教え」から明らかだ。しかし少し注意しなければいけないこともある。実は、ここから「少し離れたところにある公立の中学校」は、レベルの高い高校である緑台高校への進学者がすごく多い。入学者の半数が、たぶんその「少し離れたところにある公立中学」だろう。やはり実名は伏せる。

じゃあそこへ通わせるために、その近くに住めば良いではないか、と誰でも考える。

でもその前に、肝心のそのご子弟は勉学に付いていける能力を備えているか?を良く見極めなければならない。付いていける「読み書き・読み取りの能力」「暗記の能力」そして「継続の習慣性」を持っているのなら問題はない。ガンガン勉強させて、良い成績を取るように、ハッパなり、アメなり、ムチなりを与えれば良い。

今あげたような中学校は、公立といえども「ウチは緑台高校に一番たくさん生徒が合格している中学です」というプライドを絶対に持っている。先生がそう公言しなくても、だ。その証拠に、授業も深いところまでやるし、宿題も定期テストの問題も、質量ともに豊富だ。皆さんのお住まいの地域にも、そういう「プライド」を持った公立の中学校があるはずだ。

塾やら個別指導は「儲からないこと」はやらないし、できない

問題は付いていけない場合だ。
付いて行けなければ、塾なり個別指導に通わせることになるが、その中学の周辺にある塾や個別指導は「レベルの高い高校(ここなら緑台とか)へ行ける可能性のある生徒」しか採らないことが多い。一番効果的な宣伝文句になるからだ。よって完全な力不足だと、入塾テストで落ちてしまうことも十分にある。

塾や個別指導は民間だから、「儲からないこと」には手を出さない商業主義が基本だ。こればっかりはどうしようもない。あの塾に通ってもレベルの高いところには合格しない、のなら普通は行かないだろう。そして淘汰されていく。

また運よく入塾できても、できる人を基準対象にして、指導を進めることも多いから、塾の授業についていくのにエネルギーを取られて、学校の提出物がいい加減になるという、「本末転倒」の事態も起きかねない。

高い教育を親・保護者が望んでも、ご子弟が付いていけない、その時にどうする? とまで考えておかなければいけない。それが親・保護者の使命だ、ということをお忘れにならないように、とだけ老婆心で、忠告申し上げておく。

マンション建設をこれからも推進するなら

よって、我が市で、これからもマンション建設を推進するのなら、担当者たちは必ず「信長の野望」を1度プレーして、極意を知って「街づくり」に励んでもらいたい。そして学校のレベルを上げることも推進する。同時に、不動産業界に携わる人たちは、「急がば回れ」の精神を活用して、周辺の学校の能力を高める運動を、行政に働きかける。

そうすれば、市は税収、不動産業界は利益を、つまり互いに収益を増やすことができるだろう。

住まい選びは、物理的な住居としての性能、周辺施設へのアクセスだけでなく、子供ができたときの通う学校の「性能」まで、総合的に考えているのが、賢い親・保護者だ。その情報に対する執念を侮ってはいけない。