どちらも小さい子供が絡むトイレ問題

もう子供が成人してしまっている我が身には「そーいう時期もあったな」という感想もある。一方は多少、父親の行動がおいおいというもので、もう一方はお母さんそれやりすぎですよ、と思うだろう。まずは読んでいただきたい。

about キツイ場面を見てしまった〜お漏らしした子に〜(前)

子どもが頻繁にトイレに行くのはなぜ?ショックだった原因と治療に必要なこと

「小さい子供がいる親にとってのあるある話」だろう。特に最初の例では、気の毒なことに不幸な偶然が重なってしまったことだ。ブログに寄せられたコメントも面白いが、特にコメント22番の人の「私は親には向いていない」という記事にはどきりとしてしまう。

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コメント36の「子育てに関して、他人には関わらないのが1番」はまったくその通り。利害関係者でも中々家庭内のことには口を出せない。

この2つのどこが「興味深い」のか?

大失敗して初めて、人はそれまでの行動を改める=大失敗するまで同じ行動を取り続けることが多い」と「過ぎたるは猶及ばざるが如し」の2大教訓を教えてくれているからだ。もっとも2番目の漫画では、失敗したのはお母さんの方で、また大失敗とも言えないぐらいだけど。

最初の漫画の子供さんは本当に大変気の毒だ。タイミングもシチュエーションも最悪だし、お父さんの対応もあまり良いとは言えない。お父さんの言動については、直前まで、一応子供のトイレの心配もしていたようだから、ある程度は免責されるだろう。しかし後一押ししておくべきだった。

習性は怖い

消防官は建物の中に入ると、まず非常口のありかを点検する癖があるというが、10才ぐらいまでお子さんを抱えている親は、デパートとなどでは、まずトイレのありかを点検するのが癖になってしまっている。特に子供を連れて行動する確率の高い母親はそうなる。父親では経験値に差が出た、としか言いようがない。

最初の例として挙げた「お漏らし事故」の漫画に出て来る女の子さんは、味わってしまった体の気持ち悪さを忘れず、今回の失敗を活かし、これからは「トイレに行っておきなさい」と親・保護者の言われたら、必ず行く、という習慣を付けておくようにしてもらいたい。また親・保護者の方は仮に漏らしてしまっても、叱るのはともかく、感情的に怒るのは逆効果と思っていただきたいと切に思う。

もう一つの「トイレ問題に対して神経質すぎる対応をしてしまったお母さん」の方だが、1回や2回失敗してもいいではないかという、逆に大らかな気持ちで行動していただきたい。

竹中半兵衛にも

豊臣秀吉の軍師として知られている竹中半兵衛にこんなエピソードがある。半兵衛が息子の左京に戦の話を聞かせていた時、左京がトイレに行ってしまった。半兵衛は「戦の話をしているときに小便とはなにごとか。竹中家の息子なら、むしろ戦の話に夢中になって小便をもらすべきだ!」と怒ったという。まあこれは戦国武将のことだから少し極端で、同時に誇張もあって、現代の一般家庭にはスケールが合わない。

一般的な話として、子供は膀胱と脳の神経のつながりがまだ弱く、それが「危険水位」に達している、あるいは超えている場合にようやっと尿意に気が付くことが多い。また何かに気を取られていると、そのシグナルそのものを遮断することもある。幼児がある遊びに夢中なってしまい、その最中に、、慌ててトイレに駆け込むが、残念無念、間に合わず…、ということは家の中でも、幼稚園・保育所でも、それこそ日常茶飯事である。集中力が強い子供ほど起きる。とにかくお母さんがきれい好きだと、家の中が汚れるのは嫌かもしれないが、一時期だけのこと。ちょっと見て見ない振りをしていただきたい。

で、一体何を私は言いたいのだろうか?