中学生の小論文対応は早めに始めなければならない
ある程度の成績を修めて、もし推薦を受けることができたら、次なる「敵」は小論文と面接だ。面接と小論文のどちらも大変なものだが、ここでは小論文に絞り、今まで小論文の指導をしていて気が付いたことを縷々述べる。
世の中の動きに中学生は鈍い
これはいつも思う。確かに勉強や私的な活動で忙しいのはわかるが、CMで流れる言葉ぐらいはチェックする姿勢が必要だし、日常会話でも、知らない言葉が耳に入ったら、やはり調べる「アンテナを張り巡らせた日頃の態度」が大切だ。
もしあなたの保護するご子弟が、どうやら推薦を受けれるぐらいに、順調に成績が上がってきたなら、少なくとも半年、できれば10か月は「世情チェック」を怠らないように、指導する。しかもこれは急にはなかなか準備ができないから、注意したい。
もちろん親・保護者の方も現在の世界情勢や・国内の動きに鈍感では話にならない。あなた様たち、ご自身もも、きちんと勉強しなければいけません。親・保護者って大変です…。
まともな映画を定期的に見ることを義務付ける。
理科系生徒なら近未来を描いたSF映画、文化系生徒なら歴史モノや人情モノの映画を2週に1本は見るように義務付け、その後、親・保護者とご子弟の間で討論会を持つことが割合に手っ取り早い。
その際、流行のものではなく、「定番・名作」を、ネットなどで調べて鑑賞する。「2001年宇宙への旅」「クリスマス・キャロル」「サウンド オブ ミュージック」などDVDで「一山なんぼ」で売っているようなものでいい。もちろんネトフリとかアマゾンプライムでもいい。
最近の中学生は極端な例だと「イソップ物語」の中身は愚か、「イソップ物語」という名前すら知らない人もいる。試しにご子弟に「賢いカラス」とか「酸っぱいブドウ」って知っている?と質問してみればいい。知っていたら安心してもいいが、そうでないときは、となる。
我々のような昔の人間なら「絶対知っている話」を、みごとに知らない現代の子供が多くなったし、当塾にも存在する。伝統と伝説・神話を軽んじた国の末路みたいなものだ。私はそういう内情を知っているから、もはやがっくりはしないけど。
なぜ映画か?本を読むのはメンドウだが、映画を見るのはラクだし、長くても2時間で終わる上に、寝っころがって、お菓子も食べることができるからだ(行儀は良くないけど)。
また、私が子供あるいは学生のころは、映画は高価な娯楽だったが、今はいくら見ても定額制のものも多い、まるで夢のような時代で、これを利用しない手はない。でも、子供の好きなものだけ見させていては、絶対に成長しないから、親・保護者の出番である。
まだ続く。