「書物感想」の記事一覧

伯爵は自分が事件には「無関係」なことを利用する 原作にはないが、警察とのやり取りはすべてブゾーニ神父が受け持ったので、モンテ・クリスト伯爵は事件現場にいなかったことになっている。警察は変装を見破られなかったのか？という素 […]

カドルッススは何をしたのか、何をしなかったのか エドモン・ダンテスに冤罪を着せるための告訴状を直接作成したのは、フェルナンとダングラールだった。その横で、振る舞い酒に酔っぱらって見ぬふりをしたのが、料理人のカドルッススだ […]

次に伯爵はダングラールと知り合いになる さてシャンゼリゼに居を構えた伯爵は、彼のポケット代わりにするために銀行家のダングラールと知り合いになり、彼と「無制限貸付」の契約を結び、700万フランを「とりあえず」預ける。これだ […]

その赤ん坊は成長して犯罪者になってしまう その遺棄された男児は、先のブログ記事で紹介したように、今は伯爵の家令を勤めるベルツッチオに救われ、彼は赤ん坊を義姉に託し、イタリア語で 「神に祝福された者」の意味を持つ「べネディ […]

ビルフォールは悪者どころではない ファリア司祭は当時のビルフォールの年齢を聞き「ふむ、腐敗はしていないが、野心はあるな」とも見抜く。物語中盤になってビルフォールは検事総長になってエドモン・ダンテスの前に現れるから、予想は […]