「書物感想」の記事一覧
百人一首040,041…平兼盛、壬生忠見 「天徳歌合」で対決する
平兼盛 (たいらのかねもり) 忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで [現代和訳]人に知られまいと恋しい思いを隠していたけれど、隠し切れずに顔色に出てしまった。何か悩みがあるのではと、人が尋ねるほど […]
百人一首039…参議等 と 余談で「牛鬼」
参議等(さんぎひとし)は源等(みなもとのひとし) 浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき [現代和訳]浅茅の生えた寂しく忍ぶ小野の篠原のように、私の心はざわざわと荒れ果てています。もう耐えきれないぐ […]
百人一首036,037,038…清原深養父、文屋朝康、右近
清原深養父(きよはらのふかやぶ)は清少納言の曾祖父 夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ [現代和訳]夏の夜は、まだ宵のうちだと思っているのに明けてしまったが、(こんなにも早く夜明けが来れば、月は […]
百人一首035…紀貫之
歌の巨人でキィーパーソンでもある 人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける [現代和訳]さて、あなたの心は昔のままであるかどうか分かりません。しかし馴染み深いこの里では、花は昔のままの香りで美しく咲きに […]